nice rice(ナイスライス)全国初のフラッグシップストアは、
中西文化が交差する上海・淮海中路に誕生しました。
say architects 建築事務所と協働し、
若い視点から伝統建築文化を再解釈。
「アンダー・ジ・イーヴズ(屋根の下)」をコンセプトにした体験型空間を創出しています。
屋根は、中国伝統建築を象徴する重要な要素のひとつ。
淮海路店では、中式古建築の屋根形状を現代的に拡張し、
左右対称に構成された大きな軒が、
空間の平面・立面をバランスよく分節します。
また、入口の段差を活かすことで、
この「屋根」へ足を踏み入れる瞬間に、
ささやかな儀式性をもたらしています。
通りに面したカフェ機能は、
多様なライフスタイルを映し出し、
街区に新たな活気を注入。
大きな屋根に「包まれる」ように設えられた入口の
内向きのグレーゾーンは、
中庭のような佇まいを持ち、
整然とした構成のもと、
「屋根の下に、心地よい居場所を築く」という空間像を体現しています。
さらに、漆芸アーティストとの協業により、
中国の無形文化遺産である漆芸を
nice rice の若い消費シーンへと取り込みました。
各店舗を象徴する白いラインのレジカウンターには、
白色の卵殻漆を施し、
卵殻を嵌め込んだ漆面に生まれる自然な亀裂の表情が、
ブランドのミニマルな世界観と呼応します。
精緻さと粗さという素材の対比が、
微妙なコントラストと奥行きを生み、
簡潔な空間の中に、
控えめながらも東洋的な気配を忍ばせています。
ひとつの屋根の下で、
伝統と現代が交わり、
開かれ、受け継がれていく。
ここは、その象徴となる場所です。
nice rice 上海・淮海路店
オープン年:2023年8月
面積:300㎡
所在地:中国・上海市 黄浦区 淮海中路 795-1
店舗形態:フラッグシップストア
設計:say architects 建築事務所